ざつ

SNSで呟くには長すぎる独り言。あとで見返して作品視聴当時の自分がどう感じたのかを知るための記録

メイドインアビス(アニメ) 感想 

メイドインアビスを友人に勧められ、視聴しました。事前知識はほぼ0、ナナチという獣人っぽいキャラクターの存在は知っていました。見る前はタイトルのみで地下から地上を目指すストーリーだと思っていましたが、逆でした。

アビスという大穴を探検する物語です。架空の世界が舞台で、地上も大穴(アビス)も架空の生物ばかりです。独特の世界観で設定をしっかり練っている様子もうかがえるので非常に魅力的なヴィジュアルをしています。主人公らは帰ってこれないほど深いところを目指します。深さと生物の凶暴性は比率しているので物語が進むにつれ、緊張感がまします。私はアビスの危険性と登場人物の感じるパニックなどを強く感じることができました。見事な作品です。誰にでもおすすめする作品ではありませんが、ある程度アニメになれた方ならおすすめします。

 

以下ネタバレ注意(アニメのみ)

 

 

このアニメの一番の山場は10話でしょう。リコがヤマアラシのような生物の毒針にやられた上、その生物から逃れるために急上昇してしまったところです。上昇負荷としてアビスの呪いを受け、全身から血が吹き出るシーンはかなりショッキングでした。音、ビジュアル、声、演出とあらゆる点で見事に痛みと絶望感を伝えてきました。あらゆる箇所から血が吹き出てるだけでもきついのに毒で縛った手が大きく腫れ、その手を切断するためにレグが苦悩しながらリコの腕を折るという絶望感あふれるシーンです。二人にとってはトラウマになったことでしょう。

 

ナナチとミーティの過去話もきつい話でした。正直、あの鎧野郎はどんな事情があったにせよ、今後同情する気はありません。そういう試みすらして欲しくありませんね。

 

個人的には迷宮ものでもかなりいい作品だと思いました。○○するとXX(すごく悲惨なこと)になる等の説明をする作品は結構ありますが、大抵の作品ではその悲惨な結果の被害者はサブキャラだったりモブだったりになります。メイドインアビスではアビスの呪いがそれにあたり、主人公のリコがもろに被害を受けます。こういった描写はかなり難しい上、勇気のいることだと思いますが、この左作品ではしっかり描かれていました。それもかなり見事でした。2期あるといいですね。