かぐや様は告らせたい（アニメ） 感想

かぐや様は告らせたいのアニメ２期最終話が放送終了となりました。２期までで原作の９巻までカバーした感じですかね。３期があるならどこまで行くか楽しみです。

さて、かぐや様は告らせたいのアニメ２期分の感想ですが、かなり笑えました。ギャグを基調としたラブコメで、ほぼストレスなく観れます。恋敵はいませんし、一番の障害は互いのプライドってのが面白い発想だと思います。自然な日常の流れにギャグが入ってくるのが上手いと感じます。表情も豊かですが、決して変顔などに頼らないところもいいですね。ボケ倒しではなくボケとツッコミがあるタイプです。

正直最初の２話ほどはテンションに乗り切れず、途中で見るのやめてしまうかと思っていましたが、気がつけば見続けて４話くらいにはギャグのクオリティも上がり、すっかり楽しめました。その要因としては、ただの巻き込まれ役かと思われた藤原書記の活躍にあったと思います。彼女が４話あたりでいい子ちゃん以外の面を見せた時、このアニメは会長とかぐや様だけではなくなり、はばが広がったと思います。この作品の登場人物は誰も彼もただのいい人じゃない上、それを各自自覚しているのもいいですね。いいギャグアニメをみたい人は是非みてください。ただ、最初の２話ほどはきついかもしれませんが、乗り切りましょう。

以下、ネタバレ注意（アニメのみ）

今回は珍しく原作漫画を読んでいますが漫画のネタバレは全力回避します。

各キャラクター

会長は普通に真面目な優等生ですが、石上の件や、かぐや様のためにまた生徒会長選挙に出馬するなど男気を見せるのが いいですね。忘れがちですが、柏木カップルの募金も手助けしたりする優しさも魅力です。色々仕掛けてくるかぐや様に対し、白銀会長はそれにどう反応するのかがキモって感じですね。あとは藤原書記に特訓をつけてもらうのも持ちネタです。ポンコツ具合があまりにもあんまりなので笑えます。

かぐや様は会長のことになると表情が豊かになるところが魅力ですね。色々策を弄するも、藤原書記などにかき回されたり、会長への想いでアホになったりするのが面白いところです。藤原書記に内心で貶したり手のひらかえしたりも味があります。後輩の石上との関係は彼女の真面目な面がみれる上、石上との関係が良きものになっていく様はいいものです。

カオスの因子藤原書記は先ほど述べた通り、当初はただ二人に振り回されたりするだけのいい子だと思いましたが、４話のNGワードゲームから一気に利己的な面が見えてきて面白いキャラになりました。彼女に関してはしばらくは天然な強キャラでしたが天敵の石上の台頭により、より笑えるキャラクターになりましたね。悪気のないわがままな子で、たまに石上に言葉で殴られるいいキャラになりました。

２期のほぼ主人公石上会計は、ツッコミどころの多い生徒会に置ける正論マシン。引っ込み思案で某大型掲示板の影響が見えるキャラです。彼が自己論で盛り上がるところは面白い上、藤原書記に対してやたらと厳しい姿も笑えます。かぐや様には怯えていたものの、徐々に関係は改善され、服を貸してもらったり化粧をしてもらったりと、しっかり可愛がられていますね。運動会編では大きく成長しましたね。

伊井野監査。タイミングの悪い時にドアを開ける能力者。想像力も豊かな真面目ちゃん。出番が少なくてあまり語れません。藤原書記のおもちゃ。

アニメの演出

原作のギャグを補強する素晴らしいアニメです。一番いい例は２期２話の会長の誕生日ケーキの話です。かぐや様が用意した会長のケーキと、過去にみた藤原書記のケーキの大きさを比較するシーンで、原作では単純に二つのケーキを並べていましたが、アニメでは自由の女神や富士山と比較していました。この大げさな比較とその後に続くかぐや様の表情は強烈なパンチでした。

声優さんの演技も素晴らしかったです。どのキャラもしっくりきました。かぐや様がアホになった時の声もそれだけで笑えますし藤原書記もアホっぽい声のままブチギレたりして笑いをさそいます。

優雅だが何だがわからないBGMもツッコミやボケとの落差を大きくして笑いを引き出すのが上手いと感じます。格ゲーシーンの「１０超えると病院送り」のシーンで唐突に田沼先生のテーマっぽい曲をぶっ込んで来たのは凄く気に入りました。

３期への期待

クリスマス編まで行って欲しいけどじっくり文化祭編まででいいと思っています。できればサブキャラの話もあまりカットしなくていいかなーと思います。じっくりキャラの日常を見せるからこそシリアスも盛り上がりますし、やはりギャグ基調なのが楽しい作品なのでじっくり行って欲しいです。３期１話はなんとなく予想できます。２期最終話のスマホ話の続きから入ると予想しています。

そもそも３期があるのかもわかりませんが。あるといいなぁ