ざつ

SNSで呟くには長すぎる独り言。あとで見返して作品視聴当時の自分がどう感じたのかを知るための記録

鶴見中尉はウイルクたちを憎んでいるのか(ゴールデンカムイ )

ゴールデンカムイ 18巻以降のネタバレ含みます

 

 

ゴールデンカムイ 第211話の鶴見中尉をみて、彼はウイルクたちを憎んでいるのではと感じました。アシリパさんを目の前に様子がへんなのは月島軍曹の様子や脳汁ドバドバでわかります。これは鶴見中尉がついにアシリパさん(鍵)を手に入れた喜びなのか、アシリパさんにウイルクを見て何らかの感情が高ぶったものなのかはわかりません。

私は鶴見中尉がウイルクたちに憎しみを抱いているのではないかと読み取りました。アシリパさんの目が父親のそれにそっくりだと言った次のコマ、鶴見中尉の回想にウイルクの目、鶴見中尉が赤ん坊を抱いている姿、血に染まった弾をつまんでいるコマと続きます。この直後に脳汁ドバドバなので、憎しみか悲しみかの感情が溢れたのだと思います。

鶴見中尉がいつから狂人になったのかは読者目線からはわかりません。長谷川幸一として潜伏していた際もずっと演技だったのかもしれません。それでも鶴見中尉は自分の妻と子に愛情は持っていたと信じています。妻が生き絶える際、自身の本名を明かす必要なんてありませんが、愛した人には知ってもらいたかったのでしょう。泣きはしなかったものの、赤ん坊を抱えた時の姿や妻の小指を持っていったことや、妻に実家に戻るように言ったりと大切にしていたことでしょう。

妻や子が殺された日に警察が来たのは鶴見中尉自身が目当てだったとはいえ、どんぱちを始めたのははやりウイルク達ですからね。故意ではなかったとはいえ、3人のうち誰か妻子を撃ってしまった結果となりました。ところで鶴見中尉がつまんでいた弾は親指の第一関節より小さいものだったのですが、アサルトライフルの弾ってあんな小さいものなんですかね?

そういったわけでウイルクを彷彿とさせるアシリパさんの目が憎しみを呼び起こし、鶴見中尉の余裕をなくしたと考えました。それ以外の説としては、単純に暗号解読の鍵が目の前にあるという興奮で本性を現しただけで、ウイルクとの回想は単純に彼との思い出を思い出していただけのミスリードの可能性があります。まぁ、こちらは無理やりって感じなので憎しみ説が自分の中で有力です。