ざつ

SNSで呟くには長すぎる独り言。あとで見返して作品視聴当時の自分がどう感じたのかを知るための記録

FEファンによる#FE一章クリアまでの感想

私はファイアーエムブレムの新作のためにコンソールを購入するほどのファンですが、#FEは数日前まで手を出しませんでした。ゲームのジャンル自体が違うのに加え、世界観まで従来のFEとは異なるものですので、スルーしていました。出たコンソールがFE本編のない(バーチャルコンソール除く)WiiUだったということ自体も私を遠ざけた原因でしょう。今回はスイッチ版のアンコールをプレイしています。

 

#FEは女神転生メガテン)シリーズやペルソナシリーズなどで知られるATLUSと、ファイアーエムブレムシリーズのコラボ作品です。ゲームジャンルはRPG、舞台は現代の東京。細かい説明は抜きにすると、ペルソナというジョジョの奇妙な冒険のスタンドみたいなを召喚する代わりに、FEのキャラを召喚して戦う感じですね。この作品ではそれをミラージュと呼び、その繰り手をミラージュマスターと呼んでいます。ペルソナと違ってこっちは戦闘の際、ミラージュとマスターが融合?っぽいことをして闘います。前情報としてゲームのジャンルや芸能界がストーリーに大きく関わること、それとファイアーエムブレムヒーローズで一部のキャラの見た目くらいは知っていました。

 

呪文などのスキルは一章終了の時点ではメガテンシリーズの呪文などの方が多いですね。攻撃魔法はメガファイアーとかではなく、アギとかですが、馴染みない人でもわかるようにアイコンと説明が付いています。

 

FE要素とメガテン要素

ミラージュはFEのキャラ(メガテン風にリデザインされたので、原作そのままではない)、一部スキルや効果音、モンスターの名前、コンビニ店員がアンナさんなどなど。

逆にメガテン要素ですが、私はストレンジジャーニーしかプレイしたことがないのでシリーズのお約束などがわかりません。まずはヒーホーマート、戦闘スキル(特に魔法)などですかねぇ?そもそもベースがメガテンやペルソナっぽいのでこのゲームの根本自体がメガテン要素って感じですけどね。

 

以下1章クリアまでのネタバレあり

 

期待値

正直プレイ前からあまり期待していませんでした。芸能関係がストーリーの根幹である事実からして、ちょっと抵抗がありましたし。初めて見ても最初はあまりやる気が出る感じではありませんでした。WiiU時代の3Dはやはり時代遅れに感じ、キャラの動きや表情もまるで人形のようで荒いという感想が浮かぶばかり。最初の戦闘までがとても長く感じられました。一度戦闘が始まったと思いきや、またダラダラストーリーやムービーに拘束される始末。あまり先が気になる感じでもありませんでした。というかストリー重視してるならバックログ機能くらい欲しいですね。リメイク版なのにその程度の機能も追加していないところをみると、案外要望がなかったのか、あるいはやる気がなかったのか。

 

キャラ

主人公は蒼井樹で、相方がクロムですが、いまいちどういうキャラか見えてきません。普通って感じですかね。仲間思いなんだろうけどやっぱりジェネリックで普通。

ヒロインの織部翼、相棒シーダですが、普通のいい子ちゃん。うっかり屋というか抜けているところがある。ムービーなどでカメラワークにより、でかいことを強制的にプレイヤーに伝えてくる。

名前忘れたけど赤髪の人、相棒カイン。見た目も声もシルヴァンっぽいけど中身は似てない。ヒーローを目指す友情に厚い、気遣いのできる男。今の所一番気に入っている。相棒がカインってとこも評価ポイント。織部もこの人も槍使いなので弱点がかぶる。

霧亜さん、相棒サーリャ。変身後の姿はヒーローズで知っていたが、個人的には変身前の方が全っ然いい!かっこいいじゃん!変身後はなんであんなんなの?いやまぁ理由は大体察せられるけど。単純にサーリャの髪型に近づけるためか、あるいは(ネタバレのため、白字にしています)可愛いもの好きな面が変身後の姿に影響したのか(ツインテール=かわいい?)

この世界のチキはウタロイド、まぁあの世界のボウカロイドとして存在しており、マスターのいないミラージュとして武器強化などなどのNPCとして登場。ちなみに性格はあざとい。あなたイケメンで主人公オーラある人なら見境なくお兄ちゃん呼びするのやめなさいよ!そもそもこのチキがミラージュならどうやってウタロイドソフトとして広まったんだろう?自分でフリーソフトとして広めたのかな?あの事務所が権利持ってんのかな?

キャラにはそこそこ愛着が湧いています。なんだかんだで嫌いな部分はないので。服装チェンジもあるけど、今のとこ面白い衣装がないのでデフォルトのまま。

 

ストーリー

最初に織部翼が過去に体験した、大量失踪事件のムービーからはじまります。その事件に織部の姉が巻き込まれ、数年後に織部翼自身も失踪したところを目撃した蒼井樹が捜索に乗り込むといった感じ。パフォーマという人間の持つ、なんか芸能活動に関係のある要素を集めるために大量失踪事件を起こす組織の目的とはーみたいな話です。

サブストーリーとかもあり、メインストーリーと合わせて何かあるたびに主人公の携帯端子の通知がなるのでリア充気分が味わえる……かも?先ほど記述した通り、ストーリーは大部分を占めてくるのにバックログ機能はない。

 

ゲームプレイ

章構成らしい。各章ダンジョンを探索し、ボスを倒すことでストーリーが次に進むといった感じ。ダンジョン以外のエリアだとカメラはほとんど操作できませんが、特に面白いものもなさそうなので気にすることもない。

敵はダンジョン内でしか会いません。シンボルエンカウント式で、敵が近づいてきても剣で殴れば拒否できます。殴った後に触れても、必ず先制攻撃が発動する訳ではありません。条件はわかりませんが、多分一定時間以内だとか、一定確率なのかも。

スキルは付け替え式。たくさん覚えたら外さないといけなくなります。

メニューを出す読み込みにムラがあるのがちょっと気になります。めちゃくちゃ遅いわけでもありませんが、たまに気がつくくらい遅いことがあります。

+ボタンで携帯を取り出すのですが、プロコンでやると若干面倒な位置にあります。頻繁にメールだの通知だのが来るので開く頻度が多い機能にしては押しにくいボタンに割り当てましたね。

 

戦闘システム

キャラごとの行動順が上部に表示されます。一番の特徴はセッションというチェーンアタックみたいなシステムでしょう。相手の弱点をついた属性攻撃をすると、味方がその属性攻撃に対応する追撃スキルを持っていた場合、追撃をしてくれます。世界樹の迷宮2でいうとチェイススキルがパッシブスキルとして常に存在している感じです。この場合、追撃したキャラの行動順もSPも消費しないので、やるだけお得、狙うのが基本ですね。通常攻撃ではセッションは発動しないので、常にスキルを使って戦います。セッションの途中で対象の敵を倒しても、別のキャラを標的にセッションは続きます。敵もセッションをしてくるので、弱点をつかれると一気に崩れることもあります。味方がセッションできる場合、背後のスクリーンでそのキャラがにこやかになるのが地味に好きです。それだよそれー!って顔していて面白い。

セッションは楽しいのですが、残念なのがパーティが3人であること。どんなに繋いでも3連撃で終わって物足りない。

 

バランス

難易度ですが、私はハードでプレイしています。RPGはつまるところレベルをあげてしまえばつまりも解消されるのが大半なので、難易度を語るのが難しいところですね。そもそも1章クリア時点という序盤も序盤で判断できません。ただ、雑魚敵と比べるとボスの強さはグンと上がっている気がします。雑魚敵も攻撃力が高いのか、味方の防御が低いのか、一撃一撃が重いですね。ほぼ一戦ごとに回復しています。

 

ビジュアル

ダンジョン以外は明るくカラフルな感じで、ダンジョン内は暗めの色が使われがち。日常との対比ですかね。

街を歩く話せないモブは色とりどりのシルエット。これはムービーというかカットシーンでもそうなっています。そういうスタイルなのか、省エネにするためなのか。個人的にはどうでもいいモブに力入れるよりかはいっその事こういう風に割り切るのもいいと思います。もともと美麗グラフィックを期待するゲームでもありませんので。

メニュー画面では加わった味方が寝そべっている。これのためにメニューの読み込みが遅くなっているのだとしたら、ちょっと割りに合わないのでは?

キャラのデザインですが、表情がぎこちなくて多少不気味に感じますが、デザイン自体は無難なアニメ風です。一方でミラージュ、FEキャラですが、原作そのままではなくなんかペルソナっぽくリデザインされたもの。言われなきゃどれが何のキャラかはわかりませんが、知っていれば一応わかるくらいの特徴はあります。かっこいいかどうかは私自身、判断に悩むとこですが、FEファンを遠ざけている一因ではないのかと思います。

 

さいごに

ニンテンドーカタログチケットで購入したので、買わなきゃよかったという感情はありません。フルプライスで購入していたら、リメイクの割にこのクオリティかよ!と後悔していたでしょうね。現状、それくらいの評価です。思ったよりかは全然楽しいゲームです。FEファンの方に進めるのはまだ難しそうですね。RPGファンにもどうかなー。

私は今のところ楽しんでいますが、この先もっと楽しませてくれる展開を期待しています。