ざつ

SNSで呟くには長すぎる独り言。あとで見返して作品視聴当時の自分がどう感じたのかを知るための記録

ゴールデンカムイ(アニメ) 感想 色々ためになるアニメ

ゴールデンカムイは隠された大量の砂金を探すため、あらゆる勢力が動き、衝突し、時には協力するお話です。大量の砂金はアイヌの人々が時をかけて貯蓄していたもので、隠し場所を知るには網走監獄に服役している「のっぺらぼう」という男に聞き出すか、彼が二十数名の脱獄囚の全身に入れた墨を全て集め、在りかの手がかりを掴むしかありません。

この作品の素晴らしい所はアイヌの文化や知識だけでなく、日露戦争後の軍事的な描写も詳しいところがあり(当時の銃や狙撃手が口に雪を入れ、白い吐息をださないようにするシーンなど)、色々学べるところです。私はまだ原作を手に入れていませんが、必ず全巻とり揃える予定です。アイヌの文化、料理、狩猟、軍事、歴史、コメディなどなど色々内包した作品です。

 

 ちなみに軍人が敵も味方も普通に強いのがいいですね。モブ含めて。

 

以下、ネタバレ含む(アニメのみ)

 

 

このアニメは先述した通りアイヌや軍事的な知識はもちろん魅力的ですが、登場人物も大変魅力的です。不死身の杉元、知識豊富のアイヌアシリパ、脱獄王白石、凄腕スナイパー尾形、マタギの谷垣、前頭葉の欠けた鶴見中尉、その右腕の月島軍曹、ボロボロの二階堂、不敗の牛山などなど、上げるとキリがありませんが、メイン級からちょい役まで面白いキャラが多いです。それぞれ金塊を入手する目的はバラバラで、主人公の杉元一味も利害が一致すれば鶴見や土方に協力したり敵対したりします。その度に新しい絡みが楽しめました。

 

個人的にどのキャラも好きですが、尾形や月島、鶴見が好きです。尾形は狙撃の腕はもちろん、ギャグの雰囲気に流されなかったり温泉に銃を持ち込むなど、意識の高さが見えます。杉元らと協力していた際も信頼できるかはともかく、一番頼れる戦力でした。単純に無敵じゃないのもいいですよね。近距離戦では杉元や第七師団の兵士に対して不利を取っていたりしました。もちろん、彼も第七師団でしたので近距離戦でもかなり強いとは思いますが。

月島は鶴見の側近ではかなりまともな人物で、モブ顔だと思いきや登場頻度も高く、普通にめちゃくちゃ有能でした。尾形からも屈強な兵士だと評され、杉元白石尾形らからの追跡から単独で逃げ切りる実力者です。こんなのかっこいいと思う他ありませんね。

鶴見は不気味な見た目ですが、中身も狂人で、しかも楽しい狂人です。人心掌握が上手いらしく、多数の部下が彼に心酔しています。尾形のいうように「たらし」です。鶴見はとにかく狂いっぷりが見ていて楽しいです。

 

戦闘シーン

私はこの作品の戦闘シーンが好きです。特に上げるとすれば、尾形二階堂VS谷垣です。谷垣のマタギとしての知識を利用した罠が見どころでした。鹿の食い残しの側で、ヒグマの足跡を発見し、その雪の溶け具合からヒグマの徘徊時間を推察し、足跡を隠して焚き火を起こし、あたかも谷垣自身がそこにいたように見せかけた釣りです。冬眠明けのヒグマの胃が縮んでいるので多くは食べれないことも、1話でアシリパさんが杉元言っていましたね。二階堂はその計略に見事はまり、熊に襲われ、尾形の居場所も炙り出して射つことまで成功しました。尾形二階堂の第七師団の2人から生き延びただけでも谷垣の凄さが見えます。

 

気になった点

・熊のCG臭がやばかったくらいです。あれはあれで迫力があるとは思いますが、なぜ熊だけ露骨にCG臭いのでしょう。しかも何度も登場します。

 

ゴールデンカムイは素晴らしい作品でした。3期も予定されているので今後も楽しみなアニメです。今後どういった展開になるかも楽しみですが、杉元らと月島鯉登ペアのやりとりも楽しみです。