ざつ

SNSで呟くには長すぎる独り言。あとで見返して作品視聴当時の自分がどう感じたのかを知るための記録

ヴィンランド・サガ 漫画3部感想

3部のネタバレ回避の名称はシグルド編でどうでしょう。

 

以下ネタバレ注意

 

3部はヴィンランドに平和な国を建設するための下準備、主に資金(パトロン)探しとそのあとに移住希望者の募集。

その道のりに1部のキャラ達が何人も再登場します。ただの顔見せとかではなく、トルフィンに関わるのが楽しい部分ですね。

3部は24巻終わりまで。

 

アトリ

アトリが再登場するのは予想外でした。もう二度と名前すら出ないと思っていました。

アトリはアシェラッドで反旗を翻す時に抵抗を覚えてたからちょっと好きだったし、別れ際のアシェラッドの言いつけ通り、羊でも飼ってて平凡に生きてほしかった。でもやっぱ普通の稼ぎじゃあトルグリムと家族を養うのは大変だったんでしょうね、盗賊になっていた上、ヨームにボコされてフローキの弱みの証拠として捕虜にされていました。なんかスゲー髪の毛伸びてて哀愁漂っていました。家族が待っているから帰してくれと懇願しているのも悲しくなりました。アトリの言動から盗みから抜け出しそうにないのも悲しみを増しますね。その後どうなったんでしょう。どさくさに紛れて逃げてくれれば……。ちなみにフローキがトールズ殺しの依頼者だという証人。

どうでもいいけどアトリもトルグリムもかっこいい名前ですね。

 

家族との再会

ついに故郷に戻り、家族と再会イベント。

姉はすっかりトルフィンの事を忘れていました(完全に死んだと思った)が、あの時代は割と当たり前のことだったんだろうなぁと感じざるを得ませんでした。一部に登場したロン毛のアーレと結婚し、幸せそうな家庭を築いていました。逞しいが相変わらずハーフダンを警戒してる。

一方母ヘルガはトルフィンを認識し、さらに彼の夢を応援しました。

 

ハーフダン

冷酷ではあるけど経営者として厳しいだけって感じです。なんか話せばわかる雰囲気があっていいですね。奥方もいい味だしていました。彼女が口を出しても怒ったりしないのも良い。孫バカなのも微笑ましいい。

 

シグルドと仲間たち

ギャグ要因だがシグルドは実際強い。武器が鎖ってのがいい。実際当時鎖も武器として使われていたのでしょうか?多分ハーフダン一族特有のものかな。

シグルドが手下と呼んでいる友達たちとも何だかんだ仲がいい。

筋が通った男で、グズリーズに一緒に帰ると言わせた時に後悔するとこなど、いい人が垣間見えます。

 

ヒル

トルフィンの罪の一つ。何だかんだ戦力として頼りになる。

親父に憎むなと言われたり、師匠に怒りを持つなと言われたものの、それを無視して復讐を遂行しようとするところがトルフィンと似ています。その後復讐の対象に同行する所なども似ていますね。トルフィンと違って決闘は既に決着がついてることと、喚いたりしないこと。トルケルの部下に弓引いた事も素直に謝る事ができる冷静さも持つ。

 

カルリ

あかちゃん。

 

グズリーズ

平たく言うとヒロイン。女性だから自分の道を決められない事に不満を抱き、いろいろあってリイフの船に乗った。シグルドの嫁だったので追われる事に。

奔放な性格と豊かな表情を持つので見ていて楽しい。ギョロとは対照的に情で動く。

 

ギョロ

実は2部でちょこっと登場し、オルマルとちょっとしたトラブルを起こしていた。

あんたもトルフィンっていうんだ。紛らわしいのでギョロ目からギョロって呼ばれており、本人はそれに不満も持っていない。

彼の合理性は好きです。個人的にグズリよりギョロの方に納得することが多い。

 

エイナル

変わらずトルフィンの理解者。トルフィンのために命を張ったりする。

 

レイフ

ないすがい

 

フローキ

孫バカ故に色々暗躍し、多くの幹部を手に掛けた。トールズもその一人だった。

なんかすごいでかい人間?も切り札として持っていたりするびっくり人間。

50歳で強制退団という掟を誤魔化すために何年も49歳を自称しているらしい。

フローキに関しては特に好きになる要素はない。邪魔者は始末する事に躊躇いが無さ過ぎる。最終的に追放されるだけで済んでしまったが、敵も多そうだからなぁ。

勘違いで無ければトルフィンとは親戚って事になるはず。

 

バルドル

フローキの孫。最終的にフローキの悪行を終わらせるために行動した。フローキは孫のために色々やっていたが、バルドルからすれば迷惑だったが言い出せないというよくありそうな話(スケールが全然違うけど)。

トルフィン一行に加わりそうで加わらなかった。元気に生きてほしいけど大丈夫かなぁ。

 

トルケル

相変わらずのキャラで、トルフィンとのやり取りも微笑ましい。親戚のやんちゃなおっちゃんと冷めた甥みたい。

トルフィンをヨームの団長候補に祭りたてようとしたり、相変わらず無茶苦茶。

ヨームとの戦いでやはり生き生きしていた。ヨーム解散というおそらくトルケルにっとっても不本意の行動に協力してくれたり、なんだかんだ戦だけの男でないことがわかる。

 

ガルム

めっちゃ強い槍使い。トルケルと互角に戦い、トルフィンとの戦闘を望む。

トルフィンが縛りプレイしても勝てなくてどっかいった。

どう捉えていいかわからんキャラでした。

 

トルフィン

どっちかというと非暴力というか非武装じゃない?と思いました。素手でノックアウトしていくのはトールズもやっていた事だからセーフなのか。

 

ヨーム戦士団の解散

ヨーム戦士団の内輪戦闘の後、団長の座に就いたトルフィンはすぐにヨーム戦士団の解散を命じる。時代的にヴァイキングの終焉ですからね。

個人的に印象的なシーンは戦闘後の夜明けに敵同士の戦士たちがだべってたところですね。

あとは死につつある名もなき戦士がヴァルハラに行けず、仲間にそれを伝えようとしたいたシーン。

どちらも戦争の虚しさを伝えようとしている作者のメッセージを感じますね。

 

まとめ

3部ではトルフィンが色んなトラブルに巻き込まれる原因、ヨームとの関係に終わりを付けましたね。正直ギリシアまでの道のり、当時のギリシアでの商売などがみれないのは残念極まりありません。そういうの、楽しみにしていたのですが。完全に時が飛ばされ、シグルドもすっかり子供ができてヴィンランド参加者募集まで始まりました。まぁ、テンポかなり悪くなるだろうから仕方ありませんよね。

3部は大分ほのぼのが増えて1部2部の緊張感はかなり減っていました。色んなキャラとの再会とトルフィンとの絡みが醍醐味でした。あとはヴィンランドへの航路(は多分スキップされるかも)、ヴィンランドの原住民とのやり取りと食料自給、交易のルート確保とかやって終わるのかな?終わりが見えてきてちょっと寂しくはあります。あるいはしばらくクヌートの方に視点を移し、最終的に両者ゴールを果たして終わりって感じかもしれません。何にしても楽しみです。