ざつ

SNSで呟くには長すぎる独り言。あとで見返して作品視聴当時の自分がどう感じたのかを知るための記録

死霊のはらわた2 笑えるホラー 感想

死霊のはらわた2ほど笑えるホラーははじめて観ました。最高のポップコーン映画です。主人公のアッシュ役のブルース・キャンベルの演技が映画の魅力の大半です。アッシュはアクションヒーローのカッコよさと度胸、狂人の狂気、部分的に悪役でもあり、コメディアンの様なリアクションを兼ねそろえた素晴らしい主人公です。アッシュはエクソシストのような専門家などではなく、巻き込まれたタイプですが、悪霊にやられっぱなしではありません。恐怖と狂気に中で覚醒し、戦うさまは応援せずにはいられません。映画全編ラストまでぶっとんでいています。

 

笑えると言いましたが、ホラーやグロが苦手な方にはキツイでしょう。ゲーム、バイオハザードなどが問題ない程度の耐性があれば問題ありません。雰囲気としてはバイオ7が似ているでしょう。狭い小屋の中で未知なる存在と戦うので。あきらかにバイオ7の元ネタっぽい場面もあります。前作を観ていなくても問題なく楽しめます。

 

以下ネタバレ注意

 

この映画はおおざっぱに2部分に分けれます。アッシュが独りの時と、他の連中が現れた後です。アッシュが独りの時は敵の姿は見えません。せいぜいアッシュの彼女のみです。個人的にアッシュの狂気が色濃く出ていたのが前半部分なので、前半の方が好きです。アッシュ以外の人間は特に面白くもなく、アッシュの足を引っ張りまくりますね。何か一人気づかない間に死んでるし。

 

アッシュ

映画の冒頭で一度彼自身死霊に乗っ取られたのか、ウィルス的なものに感染したのか、悪霊化してましたね。続編でこの設定が回収されるのかは分かりませんが、この作中でもう一度だけ悪霊化して元に戻ります。2度元に戻るとか、アッシュは何らかの耐性でも持っているのか?巻き込まれ系の人間にしては強すぎるw

一番笑える場面は自分の右手を撃った後、壁から血が噴き出てあらゆるものが笑い出した時でしょう。アッシュも発狂してドアップで大笑いしたシーンは一番有名なカットです。私も笑いました。役者の大きな目は寄り目などがよく見えるのでピッタリな人を選んだものですね。ここと、自分の手を切り落としたシーン、それと悪霊化した彼女を倒した一連のイベントで一気に応援したくなります。

一番かっこいいシーンは地下に捨てられた解決策の乗っているページを拾いに行くときにフル装備をしたシーン。右腕にチェーンソー、背中にショットガンを装備したときはコマンドーシュワちゃんが敵の島に上陸したシーンを思い出しました。

 

ほかの人間

田舎モンのじじい

ボビージョーとかいう彼女とともに足しか引っ張らなかった。本のページを地下に投げ捨てた時は本気で腹が立ちました。こういう奴って敵にはビビりまくって何もできないくせに、味方を脅す時だけ全力を出すから反吐がでますね。

ボビージョー

自分から死霊の本拠地である森に逃げて死亡。森に何を期待したのか。

いつの間にか死んでたおじさん

怪我をしたのでソファーで休んでいるだけかと思ってたけど死んでたらしい。

アニー

舞台となった民家の持ち主の娘。死霊を元の世界に帰す呪文を読める。基本呪文を読める以外、他の連中と変わらない。アッシュが斧を取りに行った際、逃げるな卑怯者とか罵った割には自分では殆ど応戦しなかった。死霊を帰した以外の白星は田舎モンのじじい。

 

演出

昨今の映画に慣れている人にはチープに感じられる演出が多いが、それがこの映画の魅力でもあり、笑いにつながっていると思います。

逆再生と思われるシーン(ボビージョーが植物のつたに捕縛されているシーン)やアッシュが回転しながら吹っ飛ばされているシーンなどがわかりやすいですね。

 

オチ

アニーが唱えた呪文によって別次元へのゲートが開き、そこにあらゆるものが吸い込まれていく。ところが死霊だけでなく、アッシュも吸い込まれてしまう。おそらく彼も死霊化したことがあるからでしょう。アッシュはそのまま中世っぽい世界に飛ばされた。ちょうど兵士たちはガーゴイルっぽい悪霊と戦っており、アッシュは持っていたショットガンでそれを倒す。それを目撃した兵士たちに英雄と崇められるがアッシュはNooooと叫び続けて閉幕。ぶっとんでますね。ただのオチだけでなく、続編はどうやらアッシュが中世風の世界で悪霊と戦うらしく、やはりぶっ飛んでるw

 

死霊のはらわた2はホラーという枠の中では恐らく私が一番好きな映画です。何人かで観ると更に面白い映画でしょうが、あいにく映画を一緒に観てくれる人はなかなかいないものです。