真昼の決闘 感想
原題: High Noon
白黒のウェスタン映画
主人公は中年の保安官で結婚したその日に、かつて町を暴力で支配した悪漢たちが帰ってくるという情報が。協力者を探し回るも誰もが恐れて手を貸してくれない。そのため主人公ただ一人で複数の悪漢に立ち向かうことに。
映画の大部分は主人公が協力者を探し回る時間です。銃撃戦はラスト10分ほど。主人公が敗れれば誰もが安心して外を歩けない日常が戻ってくるとわかっていても手を貸そうとしない町の人は愚かだがリアル。いや、現実だとまだ手を貸そうとする人がいてもおかしくないと思うけどそれはそれとして……。(一応作中で一人いたけど子供だったので断った)
味方を募っているのに味方がいないのは当時は型破りだったのかもしれませんね。ジョンウェインシリーズみたいに一匹狼でそもそも味方を探さない、俺一人でやるぜってタイプとは違いますからね。今見ても意外性は感じられないかもしれません。
古い映画なだけに女性ははやり捕らわれのお姫様みたいな役割です。
戦闘前に列車で逃げる予定だったが主人公が心配で直前で機関車を降りてまんまと敵につかまる。
心配なのはわかるけど戦闘の役に立たないのになぜ降りるのか。とはいえ敵に拘束されてる時に暴れて隙を作ったので役には経ちました。結果論ですが、戦闘の役に立ったのです。これも当時あまりみなかったのかもしれません。
私自身としては、そこそこ面白かったです。主人公が味方を見つけられるのかどうかは気になりましたし、無双の腕前とはいえ一人で複数人に立ち向かうことに恐怖を感じていたのも人間らしくてよかったです。