ざつ

SNSで呟くには長すぎる独り言。あとで見返して作品視聴当時の自分がどう感じたのかを知るための記録

戦火の馬(映画) 感想

タイトルから内容が気になったので「戦火の馬」という映画を観ました。見終えた後、ようやくスピルバーグ監督の映画だと知りました。

 

私はかなり好きな映画です。映像、特に夕方のシーンが非常に美しく、ラストシーンは印象に残りました。お話も派手などんでん返しがあるわけでもなければ巨悪がいるわけでもない。ただ、一頭のお馬さんが、様々な人間に出会う良い話です。タイトルからわかる通り、戦時中の話ですが、グロなどは全くない(血もほとんどない)ので家族でも安心してみれます。

 

以下ネタバレ

 

 

プロットを簡単に説明します。

時代背景は第一次大戦前から後までです。貧しい農家の息子アルバートが、親父が相当無茶をして競り落としてきた一頭の馬を頑張って育てていきます。馬の名はジョーイで、アルバートが苦労して調教したりしますが、ある日大雨で農作物は全滅。上納金を払えなくなったため、親父が無断でジョーイを、イギリス軍に売り払います。そこからジョーイは色んな飼い主の手に渡り、最終的に軍人になったアルバートと再会するお話です。

記憶が正しければアルバート>イギリス軍の大尉>ドイツ軍の兄弟、農家のおじいちゃんとその孫>ドイツ軍のおじさん>アルバートという感じに飼い主(世話係)が変わります。

ジョーイの飼い主や世話係は皆どれもいい人で、ジョーイを可愛がります。軍人が出会って間もない馬のために上官命令に抵抗しようとしたりする場面まであり、多少ツッコミどころかもしれませんが、そういうのを気にして観る映画でもありません。私は多いに楽しめました。あくまでフォーカスはジョーイがいかにしてアルバートの元に戻るかであり、余計なラブロマンスなどは、一瞬フラグこそ立ちかけたものの、ありませんでした。ジョーイを悲劇の主人公にするためだけに、ジョーイに意地悪する悪役もいません。飼い主が皆ジョーイを大切にしてくれるので、ストレス無く観れます。馬好きにはおすすめの映画です。

 

最後に一つ、アルバートの親友が戦死してしまったのは悲しいですね。彼はアルバートが馬を育てている姿を応援していましたから。