おかしなおかしなおかしな世界 感想
原題: It's a Mad, Mad, Mad, Mad World
AngryVideoGameNerdの中の人ことJames Rolfe氏が一番好きな映画に挙げていたので、しばらく前からみてみたかった作品です。
ちょっとカイジの鉄骨渡りを観戦していた連中のような気分になれます。
車で転落事故を起こした男が、現場に居合わせた人々に大金を隠した街と、細かい場所のヒントを吐きました。その大金にたどり着くドタバタ競争です。どの登場人物も人間らしく欲にかられ、醜く描かれています。醜いといっても基本的に喜劇なので、明るく笑える感じになっていました。映画全体が長いこともあり、途中だれますがクライマックスから終劇までの展開は非常に痛快でした。
意外と登場人物を覚えられる
登場人物が多く、それぞれの場面に切り替わりまくるのですが、意外にも人物の見分けが付きます。それぞれの現在状況も割と追えます。
クライマックス
今まで欲かいたツケが降りかかります。ビルの屋上近くの非常階段が崩れたため、金はすべてばらまかれ、男たちは壊れた非常階段にしがみつきます。その後消防車からはしごが差し出されますが、蜘蛛の糸さながらの足の引っ張り合い。はしごが大きく左右に揺れ、一人一人様々な場所に射出され、大けがを負います。この描写もコミカルなので笑えます。大金を得るはずが修理費や医療費などでえらいことになっていそうですが、ラストも入院中にみんなで大笑いして幕が下ります。最後まで陽気な映画でした。
総評
人を選ぶ映画という印象でした。長い故、集中力がきれたりするので退屈と評する人もいるでしょう。私としてはクライマックスからの流れが好きですが、もう一度見ようとは思わない程度ですね。